今回の修理のご依頼は、グラベルロードのディスクブレーキキャリパーからの
オイル漏れです。

リアキャリパーのホース取付部からのオイル漏れで、かなりの量の
オイルが出ています。
このオイルが、ディスクパッドまでいってしまってブレーキは効かなくなるなり
音鳴りも酷かったようです。
このキャリパーはシマノの GRX400 ですから、正しく組み立てられていれば
ディスクブレーキシステムにおいては信頼のシマノ製ですから、オイル漏れは
起こらないはずです。

ホースを外してみたところ、なんとホースにコネクターインサートが
挿入されていませんでした。
オリーブが変形してホースを潰してしまっています。

本来は、シルバー色のコネクターインサートをホースに挿入して
コネクティングボルトを締めていったときに真鍮のオリーブが
変形してもホースが潰れないような設計になっています。

正しく組み付けて、再組み立てします。
不安解消のためにフロントディスクキャリパーのホース取付部も
バラして確認しましたが、こちらは正しく組み付けられていました。
このあと、気泡抜きをして作業完了です。
このブリーディング作業のほうが、時間は掛かります。
今回は、修理箇所以外にも全体的に点検してほしいとのことだったので
全体を点検し気になったところを修正しました。

シートクランプのネジがかなり飛び出しています。
ちょっとした事で、ケガをすることもあるので危険です。
あまり知られていないようですが、これは JIS 規格上でも駄目ということに
なっています。
JIS D 9111(自転車 - 分類及び諸元)の 5.安全性(性能、構造及び形状、寸法含む)
5.1.3 突起物の項に下記のように規定されています。
「・・・また、ネジ類は、おねじが締め付け相手部分(ナット面など)から、ネジの
外径以上に長く突き出してはならない。なお、チェーン引きなど調整を必要と
するもの、及びキャップなどで覆われているものは、この規定を適用しない。・・・」
この調整を必要とするものというところで、解釈は変わるかと思いますが
私は、このシートクランプは一度決まってしまえば調整することはないので
調整が必要なものとは考えません。
ということで、

5mmほど、カットしました。
本来ならば、自転車を販売する前に修正しておくべきところです。
これは、お客様自身で取り付けられた後付のライトホルダーなので
規定の範疇ではありませんが、同じ理由で危ないので修正しておきます。

ネジを 5mm 短いものに交換しました。
その他、ディレラー調整等をして作業終了です。
工賃は、9,000円ほどになりました。
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